心と向きあう旅の記録

我にとって成長とは、自分と周りの出来事全てにOK!を出すこと

ストックホルム旅行記3

無事に離陸した後は乗継の空港まで

約3時間。

機内食を食べ、映画を観て過ごす。

比較的新しい映画もあり驚いた。


予約時に選べる座席は決まって通路側。

窓を見ながら過ごすのは大好きだが

隣の人を気にせず自由に身動きできる方が

気楽だからだ。

久しぶりの機内で過ごす数時間は

あっという間に過ぎた。


乗継の空港での待ち時間も数時間あった。

経由空港の散策を楽しんだあと、

私は小さなノートに日記を書いた。

良くも悪くも昔のことを忘れやすい私は

細かくメモをする癖を身につけてきた。

本来マメなタイプではないが

この旅行は私にとって良い経験になると

確信していたので、写真だけではなく

文書で残しておきたかったのだ。


それともう一つ理由がある。

この旅行に行くことを知った知人から

一冊の本を勧められた。

片桐はいりさんの『わたしのマトカ』。

撮影で訪れたフィンランドの旅を

コミカルに綴ったエッセイだ。

読めばすぐに片桐はいりさんの世界観に

引き込まれ、フィンランドに行きたくなる

そんな素敵な作品。

私もこの旅をそんな風に文章で残したいと

そんな思いも湧いたのだ。


ひとり旅。時間はたっぷりある。

人がまばらな搭乗口付近のロビーの一角に

座りペンを走らせる。

ちなみに、この書いている姿を家族がみたら

一言二言小言を言われるような格好で。

なにせ、8席程が一列に並ぶベンチの

一番窓側に陣取り、肘置きに両足を膝まで

掛けながら、横向きに椅子の背に

もたれている。日本では絶対にできない。

周りには空港で、思い思いに過ごす人たち。

彼らは周りを気にせず、好きな姿勢で

自由にくつろいでいる。

私はすぐに海外の雰囲気にのまれ

気が大きくなったのは、間違いない。

イヤホンもせずに音楽をかけている

東南アジア系の若い女性が二人。

彼女たちの携帯からはR&B系のカッコいい

音楽が流れていた。

それは誰の曲?って気軽に訪ねられたら…と

思いながらペンを走らせていた。



【今日の頭の中】

文化や価値観の違いに触れると

当然だと思っていることが当然ではないと

知ることができる。

小さなことから大きなことまで。

それは自分を知る貴重な機会。

違いを知って気が楽になる事もあれば

その違いに憤ることもある。

そんな時は、自分が大切にしていることを

再確認できる。

これは、海外だからではなく、日々の

日常でも、身近な家族との間でさえ

起こる出来事。

いつも自分を知る貴重な機会。