心と向きあう旅の記録

我にとって成長とは、自分と周りの出来事全てにOK!を出すこと

ストックホルム旅行記4

次の飛行機のフライト時間は約9時間。

長旅だが、機内で過ごす時間を

楽しんでいた。

同じく通路側の座席だったのだが

幸いなことに、間の2席は空席で、

反対の通路側に中国の方と思われるご婦人が

座るのみ。

隣の人との簡単な会話を楽しむのもいいが、

長時間のフライトでは、隣に人がいないことが

有り難かった。


比較的どこでも寝られるタイプなので

気づいたら眠ってしまっていた。

ふと起きると、2席空いた先の中国人のご婦人が

2席分の肘掛を上げ、空席のひざ掛けで

自分の席の横に枕を作り、私に向かって

「横になって寝なさい!」と呼んでいる。

驚いた私はとっさに遠慮して、断る仕草を

したが、

「いいから!」と言って何度も勧めてくれた。

ものすごい勢いの押しに、

恐る恐る3席を陣取って横に寝た。

心の中は、こんな非常識なことして

キャビンアテンダントに怒られるかも

ヒヤヒヤしていて結局、寝れなかった(笑)

ただ、態勢は楽だったので、

体はあまり疲れずにすみ、有り難かった。


寝たフリをしながら、

(すぐに起きるとせっかくのご厚意を

無駄にするような気がして…)

しばらくしてから「ありがとう!」と

感謝を述べて席に戻った。

その後トイレに行くために席を立つと

ビックリ!

空いてる席に陣取り、横になり寝ている人が

あちこちにいた!笑笑

キャビンアテンダント気にする様子も

全くない。

あんなにヒヤヒヤしなくて良かったんだ…

と、ここでも感覚の違いが勉強になった。


あの中国人のご婦人も横になって寝ていた。

ふと、何で私に先に勧めてくれたのか

気になってきた。

日本人を気にせず自分が先に寝てしまう事も

できたのに。

もしかしたら、私の寝方が酷かったのかも

しれないと頭をよぎった。

明かりを遮るために、ニット帽を

目を覆うように鼻まで下ろし、

フード無しのコートを前に頭から被り

体育座り。

あっちへこっちへ頭がコックリコックリ

していたのかもしれない。


とにかく、中国人のご婦人の優しさに

感謝がいっぱいになった。

どこか関西のおば様の雰囲気が漂い、あの

周りを巻き込むおおらかで強烈で温かい

パワーは

万国の女性共通なのかもしれない。


【今日の頭の中】

人は見かけによらず。

怖がって疑ってしまうことも

大事な防衛手段。

それでも、少し違う見方をしてみると

全く違う一面が見えてくる。

湧いてくるどんな感情も味わいながら

これでよかったというところから

意識してみる。

慣れるまでついつい忘れてしまうから

気づいたらやってみる。

気づいたらやってみる。