心と向きあう旅の記録

我にとって成長とは、自分と周りの出来事全てにOK!を出すこと

ストックホルム旅行記2

約10年ぶりの海外、しかもひとり旅とあって

少しの緊張と期待と不安が半々だった。

もっとも恐れていた寝坊をすることもなく

始発の電車にも無事に間に合い、

空港の手続きには余裕を持って臨めた。


手荷物を預ける際、預ける荷物の中に

カメラの充電器を入れてしまっており、

取り出すのには手間取ったし

空港の中を散策していて気がついたら

搭乗時間ギリギリで焦ったりと

全てがスムーズではなかったけれど、

空港にいて今から飛び立つ状況に

心はワクワクせずにはいられなかった。


慣れない状況や初めての事をする時、

スマートにできるようにと

いつも無意識に振舞ってしまう。

少しでも良く見せようとか

バカにされないようにとか

迷惑にならないようにとか

今までの環境で身に纏いつけてきた意識。

それが、不思議と日本から外に出ると

そういったしがらみを脱ぎ捨てて

自然に振舞える。

それは

誰も自分を知っている人がいないからこそ

心が開放的になるのかもしれないし

そんな事より無事に旅ができる事に

集中するからかもしれないが、

(言葉もままならない中、電車に乗ること

も一筋縄ではいかない…)

ありのままの自分でいいやと思える瞬間。

ドジしたって、失敗したって、ここまで

こうしてやってこれたんだからすごい!と

自分を認められるようになる。

私にとって海外ひとり旅は、そうやって

自分を褒めて自信に繋げられる

良い機会だとわかった。

何が起こっても良い経験になること。

日常ではついつい忘れてしまうけれど、

この軽い心持ちを

日々意識していこうと思う。


いよいよ離陸する。この瞬間が一番好きだ。

なぜか小さい頃から空や高い所が大好きで

今もついつい目線は空を見上げてしまう。

空にこんな大きな物体が飛べることに

今更ながら感心と感動と

感謝の気持ちが湧いてくる。

世界中の何人もの人達の

空を飛ぶという夢が形になって、

今私は恩恵を受けている。

旅立つ時にはドキドキワクワクで

そんな事思ってもいなかったが、

こうして振り返ると、ジワーッと有り難い

気持ちがこみ上げてきた。


次に続く。


【今日の頭の中】

普段何気なく使っているもの。

服もノートも食べ物も家も道路も全て

多くの人のパワーが注がれて創られたもの。

自分一人では生み出せないもの。

そう思うと、全てに感謝の気持ちが湧く。

ペン一つにしても、多くの人の想いが

込められ、その背景には試行錯誤した努力や

喜びの歴史がきっとあるんだと思う。

働くことはどんな仕事でも、

もちろん家事でも、誰かの役に立っている。

誰かが創ってくれた服を着て、

誰かが育ててくれた野菜を食べて、

生活をしている。

究極、生きるということは、誰かのお陰で

成り立つもの。

そして、生きるということは、それだけで

誰かの役に立てるということ。

当たり前の事なのかもしれないけれど

改めて周りには感謝できることで

溢れていると感じた。

普段はすっかり忘れてしまっている

有り難い日々がある。